2016/01/31

もっと、私になる

これまでずいぶん、
たくさんの嘘をついてきました。


私のことを
「わりとしっかりしてる人」
と思ってくれている人も多いと思います。

でもね、最近気づいちゃったんですよね。
私、ぜーんぜんしっかりなんてしてない。


そう見られているのだとしたら、
私がその役割を一生懸命演じてきたからです。

なぜだかいつも
そういう役回りになる、と思ってきたけど、
それは無意識のうちに自分で選んだだけ。
「しっかりしてる」って
見られたかったんだと思います。

そしてその理由は、認められたかったから。
それも、自分じゃなく、他の人に。

他人に承認されることだけが、
自分の存在価値を
自分で認められる理由だと思っていたから。

きちんとしてなきゃいけない、
できる人でいなきゃいけない、
みんなに好かれなきゃいけない
って思い込んでました。


だからいつも
「できない・わからないって言いたくない」
って思ってたし、
そのくせ、内心自信があることに対しては
謙遜ぶって
「えー、できませんよぉー」
って言ってた。

演じてるからストレスが溜まって、
そのうち疲れて大爆発するパターン。

楽しそうに結果を出している人が
妬ましいというより憎らしかったし、
それを人間関係にまで持ち込んで、
一方的に嫌ったり
距離を置いたりすることも多々。

いやー、ほんっと嫌味な奴です。笑


今の私は、
忘れ物は多いは、
時間の見積もりは甘いは、
言われたことはすぐ忘れるは、
およそ「きちんとしてる」とは程遠い。

でも私、前よりも自分が好きです。

しっかりしてない自分もいるってこと、
素直に認められるようになりました。




ここ数年、
それまでとの生活が一変する
1年1年を送っています。

それは考えてみると、
ほかの誰かに預けっぱなしにしていた評価軸を
自分の手元にすこしずつ取り戻すような作業。

できないことは「できない」と言って、
できることはちゃんと「できる」と言う、
やりたいことは「やりたい」と言って、
知りたいことは「教えてください」と言う、
ただそれだけでも、
きっと変わってくるんだと思う。


何年か前に
「占い師さんとかが
『あなたはこっちの道に進んだらいいよ』
って決めてくれたら楽なのに」
って言ったこと、今でも覚えています。

たしかに、それは
ある意味では楽なこと。
だけどそれじゃ、私の人生じゃない。


自分のダメな部分も認めて
それでも自分としてやっていく。
それは、私にとっては
「本来の自分になっていく」ことです。

誰かの期待に応えるために演じた
私ではなく、
誰かの期待とは違っても
自分の期待に応えられる自分でありたい。


今年の目標は、
「もっと、私になる」こと。


誕生日という節目の日に、
決意を込めて。


2016/01/24

読むまで死ねるかっ

読むこと、
寝ること、
食べること。

私の生活の楽しみは、
主にこの3つ。

一時期は
ブログのタイトルにしていたほどです。


その日のうちにやることが
すべて終わって、
お風呂上がりの体が
ほかほかしていて、
あとはもう寝るだけ!
という状態でベッドに入るのは
この上ない幸せだし、

お腹がペコペコの状態で
ごはんを目の前にして、
うわあおいしそう!
って思ってるときの自分は
きっと満面の笑みを浮かべてるはず。


それと同じように、
書店や図書館に行くと、
「これから読む本が
こんなにたくさんあるなんて、
なんて幸せなんだろう!」
と思います。

以前、ときどき読んでいた
読書ブログは
「読むまで死ねるかっ」
というタイトル。
秀逸だなあ、と思っていたっけ。


未読の本がたまることは
ちょっと焦ることであることと同時に、
これだけたくさんの世界に
触れることができるだろう、
という期待の表れでもある。


自分で買った本、
本好きの友達が貸してくれた本(往年のオリーブも!)、
図書館で借りた本、
どれも私には等しく幸せなもの。

↑未読本のうち、これは自分のもののみ


「読むまで死ねるかっ」な気持ちで、
きっとこれからも読みつづけるんだろうな。

今日は、
池澤夏樹さんの
『うつくしい列島』を注文しました。

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2016/01/19

さようなら、クウネル

マガジンハウス刊行の
ku:nelという雑誌が好きでした。

ムックという形だった
最初の号から
欠かさず買っていたのは
何年間のことだったか。

よっぽどじゃないと
申し込まないと決めている
定期購読をしていた時期もあったなあ。

「ストーリーのあるモノと暮らし」
というコンセプトは、
当時の私にとっては
とてつもなくグッとくるもので、
その場面の切り取り方も
誌面のつくり方も、
毎回とても楽しみでした。

キャラクターは
Suicaペンギンでおなじみの
さかざきちはるさんが描くクウネルくん。

真っ黒でユーモラスな体型で、
食べることと寝ることが大好きな
クウネルくんに、
少なからず親近感を抱いたりして。

私自身の趣味嗜好が
すこしずつ変わってきたこともあって、
最近は買ったり買わなかったりだったけど、
必ず書店でチェックはしていました。

        *

毎年楽しみにしていた
クウネルくんカレンダーを
今年は生産しない、と聞いたのは
昨年の10月くらいのこと。

なんでだろう、と不思議に思っているうちに
聞こえてきたのは、
編集部はいったん全解散、
ku:nelという名前は引き継ぐけれど
全面リニューアルする、という風の噂。

明日が、その新しいクウネルの発売日です。

        *

リニューアルという作業は
とてもとても難しいものだということくらい、
編集者のはしくれだったから
よーく理解しています。

もともとファンが多いものなら、
そのハードルはさらに高くなります。

でも、名前を引き継ぐなら、
せめてコンセプトだけでも
引き継いでほしかった。

読者層から何からリニューアルするなら、
違う名前でやってほしかった。


大事に大事に胸に抱えて
足早に家に帰るような、
そんな雑誌がなくなったことを
心から残念に思います。

さようなら、クウネル。


---

2016/01/16

ようこそ、この世界へ

みんな、君を待っていたよ。


大変なことだってある。
泣きたくなることだってたくさんある。

でも、それ以上に
この世界は素敵なところだよ。


まだまだ小さいその手で、
自分の欲しいものを
しっかりつかんでいくんだよ。

生まれてきて、おめでとう。


先日、姪っ子が生まれました。



You are not trying...You are whining.

好きで得意なことを
仕事にできているから、
「仕事が嫌だ」と思うことは
以前より随分減りました。

でも、そうは言っても、

「あーあー、
やる気出ないなあ、
こんなにがんばってるのに
結果は出ないし
誰も認めてくれないし…」

こんな気持ちになることだってある。


そういうときに見るのが、
この映画です。

この横暴(!)な上司に
翻弄されつつも、
自分の本当にやりたいことを見つける
というストーリーは、
そのファッションの華やかさもあいまって
何回見ても
「私もがんばろう」と思える。


その中でも、いつもぐさっと来るのが、
"Andy, be serious.
You are not trying...You are whining."
というセリフです。

自分のミスを咎められて落ち込んだ
主人公のアンディに、
同僚のナイジェルが言う言葉。

「アンディ、真剣になりなさい。
君は努力していない。
めそめそ愚痴を言っているだけだ」


努力しているつもりになっていないか。
傲慢になっていないか。
自分のことしか考えていないか。

何よりも、真剣かどうか。

私にとっては、
仕事に取り組む
自分の姿勢を問いなおす
きっかけになる映画です。


Are you trying?


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2016/01/14

商品を売る、その先にあるもの

今年はハーフマラソンを走ると
張り切っている夫の
ランニングシューズを買いに、
スポーツ用品店に行ってきました。

その店員さんに声をかけたのは、
まったくの偶然。

すでにお目当ての商品は決まっていて、
試し履きも終えてこれを買うと決めて、
「展示品以外に在庫があるかどうか
店員さんを呼んで確認してもらおう」
という状態でした。
(白状しますが、私、
「あそこにヒマそうな店員さんいるよ!」
なーんて失礼なことぶっこいてました…)


にこにことやってきてくれた人が、
実はすごい店員さんだったんです。


在庫を出してもらうだけのつもりだったのに、
その店員さんもランナーで、
しかもフルマラソンを走るような人で、
以前はアシックスを使っていたけれど
今はニューバランスのユーザーだということ。

ニューバランスのランシューを
買おうとしていた夫に、
決めていた商品以外にも
そのランシューのどこがいいかを
的確に説明してくれるのです。

ソールの固さ・柔らかさ、
ゲルの有無、
ソールに入っているラインの意味、
それがどういう人に合っているのか、
なぜこういうつくりになっているのか、
そんなことを
科学的な理由も含めて話してくれました。

話しぶりから、
その人がニューバランスの商品が好きで
実際にとてもいいと思っているから
お客様に勧めているということを
自然に窺い知れます。

私はランニングをしないし、
ランシューズのことはちっともわからないけれど、
そんな私でも
この店員さんのすごさはわかる!と思えるほど。


お店に入って
店員さんに話しかけられるのが嫌なのは、
「売りたい」「買ってほしい」
という意図がみえみえの、
ただの販売員として
仕事をしているだけの人が多いから。

でもその人は、自分の知識と経験から
相手に合ったシューズを提案できる人でした。

帰りがけには、
「トレーナーの資格も持ってますので、
もし何か怪我をしたり聞きたいことがあったら
いつでもご相談くださいね」
という言葉もかけてくれる心遣いまで。

私は商品を買っていないのに、
すっかりその人のファンになってしまいました。


店員さんにとっては、
商品を売ることが仕事の第一義。

でも、この店員さんは
お客様が何を求めているのかを
自然とキャッチして、
本当に望んでいることを叶えるために
商品を売っているのだなあと
感じられた人です。


このお店にも、
こんな人がいたんだなあ。
先日に引き続き、
またもプロの仕事を垣間見せてもらいました。


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2016/01/13

人のために時間と手間を割く

以前講座を受けていただいたOさんから、
嬉しいお届けものがありました。

銀座にある、
「空也」のもなかです。


1回食べてみたかったので
とても嬉しいギフトでした。


このもなかは
予約しないと買えないことが多く、
しかも地方発送をしていません。

デパートなどからも出店の引く手あまた、
でも店舗は銀座の1店舗のみ。
お菓子の種類もとても少ないのです。

場所にしても種類にしても
手を広げすぎると
味が変わってしまうし、
手作りのおいしさを
そのままお客様に届けたい
という思いからだそう。

つまり、確実に買うためには
予約をして、
そして店舗に行かなければならないのです。

ご自身もお忙しいのに、
わざわざ銀座まで足を運んで
買って送ってくださった
そのお心遣いに、
何よりも感動します。


人のために
時間と手間を割くって、
できそうだけれど
なかなかできないこと。

しかも、
喜んでそれをできるかどうか。


もなかと一緒に
送っていただいたのは、
私を思ってくださる
あたたかい気持ちです。

Oさん、
本当にありがとうございました!


評判に違わずおいしい「空也」のもなか、
ぜひお試しを。

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2016/01/12

すでにあるものを活かす

昨日の夕方、
すこしドライブして
行ってみたかったお店に行ってきました。


果樹園が経営するカフェの
2店舗目。
直売所に併設されています。

本店(っていうのかな)にも
行ったことがあって、
ランチもデザートも
とてもおいしかったので
こちらも期待して行ったのですが、
期待通りでした。


このお店の何が好きかって、
「すでにあるものを活かしている」こと。


果樹園だから、
もちろん果物がふんだんにある。
それをちゃーんと活かして、
果物を使ったメニューが
たくさんあるカフェという形にしている。

新たに何かを持ってきたり、
付け加えたりしているわけではないのです。


これって仕事にも通じるな、
と思います。

私たちはついつい
「これをもっと勉強しなきゃ」
「資格を取らなきゃ」
「今のままじゃいけない」
って思って、
どうしても新しいものを
身につけなければと思ってしまいがち。


他でもない私が、まさにそうでした。

「はるなちゃんは言葉の人でしょ」
といろんな人に言われていたのにもかかわらず、
そこには目を向けずに
「でもこんなのみんなできることだし」
「でも私じゃなくてもいいし」
「だって独立するなんて考えてなかったし」
と、
デモデモダッテになっていたのです。


だけど、最初にやるべきなのは、
まず今の自分に何があって、
それを使って何ができるのか
を丹念に見ていくこと。


そう思うのをいったん棚上げして
「今の私で何ができるか」を
考えるようになったら、
そのための宝はたくさんありました。


たくさんの本を読んできたこと。
書くことだけは辞めずに続けられてきたこと。
編集者としてもディレクターとしても
働いたことがあること。
文章に何を求められているかがわかること。
相手がなかなか言葉にできていないことを
さりげなく引き出すことができること。
その人の言いたいことを
その人が書いたような文章にできること。
相手の中にものがたりを見いだせること。


これらは、私にとっては
果樹園のフルーツと同じものです。

あって当たり前。
だからこそ、それを活かす方法を考える。

それが、いちばん自然で
いちばん力を発揮できること
なのかもしれませんね。


今、私が力を発揮できるのは
【自分自身とつながり、 
発信力が変わるストーリー発掘Skype講座】
です。

自分のストーリーを発掘したい、
どれが自分をいちばん魅力的に
見せられるストーリーかを知りたい、
という方は
ぜひいらしてくださいね。

あなたにも、
もうすでに、
あるのです。


2016/01/11

できないことがあるのはありがたい

昨年から楽しみにしていた
タリック先生のWSが終わりましたー。

いやいや、濃い3日間だった。



思えば、もう1年ほど
私のヨガの歩みは止まっていて、
ずーっとずーっと
同じポーズで詰まっています。

それが、これ、
ドロップバック&カムアップ。


立った状態から
後ろに反っていってブリッジになり、
また戻ってくる、というものです。

柔軟性が必要そうに思える
このポーズ、
でもいちばん必要なのは、
実は足の強さ。

その足の強さが、
私には圧倒的に足りない。
1年近く練習しても、
まだまだ足りない状態です。


同じ時期に
このポーズを練習していた人は
みんなできるようになって、
どんどん進んでいる。

それを見ると
ひどく焦ったり、
「なんでできないんだろう…」って
落ち込むこともあるのだけれど、


できないことがあるのは
ありがたいんだな、と思います。


私は基本的に体がやわらかいので、
柔軟性がないために
他の人が苦労しているポーズで
時間がかかったことはほとんどありません。

でも、このポーズで
1年近く時間がかかっているからこそ、
自分ではまったく気づいていなかった
自分の足の予想以上の弱さを知り、
それを鍛えるチャンスをもらっている。

苦労しているからこそ、
どうすればいいのか
すごく研究するし、
試行錯誤もする。

この歳で
「できなくて悔しい!」って
思えることがあるって、
実はすごいことなんじゃないかな。

まだ結果は出ていないけど、
きっとすこしずつ
できる日に近づいているんだと思います。


アシュタンガヨガでよく言われるのは、
"Do your practice and all is coming."

練習すれば、すべてはやってくる。


「あっ、できそう!」って思った瞬間が
昨日の朝、ありました。
あの感覚を持てたことが嬉しいし、
結局できなかったのはとても悔しいし、
しっぽだけでももう1度つかまえたい。

できる日を信じて、
ただ練習するのみなのです。

---
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2016/01/10

自分の未来を委ねる決め手

実に3ヶ月ぶりに、
美容院に行ってきました。

伸びきってしまって
ライオンのたてがみみたいになっていた髪も、
すっきりさっぱりです。


私は美容関係に
ひどく無頓着で来てしまって、
「ブロー?何それ」
「寝ぐせ?面倒だからそのままでいいよ」
という状態。

ただ、髪はどうしても
美容師さんの手を借りざるを得ません。
でも私の髪の毛は
多い・固い・直毛すぎるの三重苦。
美容師さんには
扱いづらいことこの上ないのです。

ひとりの美容師さんに
なかなか決められなかったけれど、
今の美容室には
通いはじめてもう7年以上になるかしら。


「この人にお願いしたい」
と思える人がいるからです。


美容院で髪型をオーダーするのは、
私にはとってもハードルが高いこと。

イメージをなんと伝えていいのかが
よくわからないからです。

段を入れるとか、レイヤーとか、
アッシュとか、シャギーとか、
今でも頭の上に「???」が浮かんじゃう。


でも担当の美容師さんは、
ズボラでめんどくさがり、
基本的に洗いっぱなしがいいと思ってる、
あんまり髪の毛に時間をかけたくない
(し、知識もスキルもない)
そういう私の性格を
よーーーく把握した上で、

私のモニョモニョしている言葉から
「こうしたいんだろうな」を汲みとって
いつでもリクエスト+αのことをしてくれます。

あんまり突拍子もないことを言ったときは
ちゃーんと止めてくれるしね!

だから安心してお願いできる。


髪の毛を触らせる人って限られてるから、
「絶対の信頼を寄せられる」って
本当にありがたいことです。

特に美容院は、
少なくともこの先1ヶ月ほどの
未来の自分の姿を決める場所。


自分の未来を委ねられるかどうかは、
やっぱり信頼関係が
いちばんのベースになるなと思います。


もしそれで
とっても残念な見た目になったとしても、
「あの人がやってこれなら
私には似合わなかったってことなんだな」
と思えるんですよね。
(ま、そんなことは絶対にないけど!)

それだけファンも多いから
「今日行きたいんです!」っていう
当日予約はほとんどできないけど、
待ってでも次に空いている日に
予約をお願いしてしまう、そんな人です。


「切りたくなったらすぐ切れないとイヤ」
と言う友達もいるけど、
私にとって大事なのはそこじゃない。


今日も
「伸びすぎちゃって重くて鬱陶しいので、
とにかく軽く短く
でも短すぎて浮かないようにしたい、
前髪は流したいけどうまく流せないし、
かといってぱっつん前髪にしたら
子どもっぽくなりそうだから
あんまりしたくないけど、
これ以上伸ばすのはくじけそうで
もうどうしたらいいのか
わかんないんです何とかしてください」
と泣きついたけど、
大変満足な仕上がりでございました♪
Oさん、いつもありがとうございます。

ちなみに、今日の+αは
カラーリングの色でした。
うん、そういえば
久しぶりにこんな色にしたかった。

いやー、プロだなあ。

プロの仕事に出合うと、
自分の背筋も伸びる気がします。
私もそんな仕事をしていきたいな、と
改めて思ったのでした。


---

2016/01/05

ストーリーを発掘すれば、たった3回でこれだけ変わる!

【自分自身とつながり、
発信力が変わるストーリー発掘Skype講座】
受けていただいた方から、
完成したストーリーが届きました!

長くなりますが、
ぜひ読んでみてください。
そして、文章の違いを
ぜひぜひご自分で感じてみてください。

発掘するって、
どういうことでしょうか?



まずは、受講前に
自由に書いていただいた文章から。

---
彫金技術と、
この技法でアクセサリーを作っている作家は
50人もいないであろう蜜蝋鋳造技法を使って、
曲線にこだわった
シルバーアクセサリーを作っています。

シルバーはもともと好きでした。

シルバーのあの独特の輝きが美しいし、
Tシャツなどのカジュアルなシーンにも、
ジャケットなどのカチッとしたシーンにも対応できる、
その柔軟さがカッコいいとも思っていました。

また、手作りも物心ついた頃から好きでした。
自分の描いたデザインや思い描いたイメージが
カタチになっていく・・・その過程が面白い。
あの固い金属であるシルバーが、
自分の手で、
自分の好きなカタチにできるなんて!
小さい頃はそんなこと、
夢にも思っていませんでした。

でも、蜜蝋鋳造技法に出会ってなかったら・・・
作家にはなっていなかったかもしれません。

優雅な流水のような曲線。
都会的な雰囲気を漂わせた洗練されたカタチ。

それが蜜蝋鋳造技法の最大の魅力です。

繊細だけど大胆な作風だ、と言われます。
蜜蝋鋳造技法が
まだまだ知られていないこともあって、
珍しい、そして美しい!
とおっしゃる方が多いです。

曲線を多用した作品は
エレガントで主張しすぎず、
身につけた女性の美しさを引き立てる
とお褒めいただきます。

シルバーって
メンズ向けのゴツイデザインや、
大人の女性が身に着けるには頼りない
プチプラなものはたくさんあります。
だからこそ、
大人の女性がかっこよく身に着けられるデザインで、
なおかつ身に着けた方の魅力や格を上げる
アクセサリーを作りたい!と思って作っています。

そう思って作っていますので
私の作品を気に入ってくださるお客様は、
個人でお仕事をされている素敵な女性や、
持ち物にも生き方にも
こだわりを持っていらっしゃる素敵な女性ばかりです。

気合の入るお仕事の日も。
旅行やお買い物などのプライベートの時も。
「身に着けるといいことが
ありそうでワクワクする!」とか
「このアクセサリーのお蔭で
初めての人とも会話が弾むの!」とか
「大事な場面では絶対つける!」
とお聞きすると、とっても嬉しいです!

私も既製品のアクセサリーは
好きで身につけることもあります。

ですが、
同じ身に着けるなら一点もので、
しかも作り手の顔の見えるものを。

そう思っていつも作品を作っています。
---

どうでしょう?
これはこれで、
わかりやすい文章です。

ただ、シルバーアクセサリーや
蜜蝋鋳造技法については、
説明文っぽさを感じませんか?

「どういうものかが
わからない人のために」
という思いは、よくわかります。

でも、説明しようとすると
かえってイキイキとしたリズムを
失ってしまうこと、
あなたにもきっと、
身に覚えがあるはずです。

それでは、
受講後の文章が
どうなったかというと…?

---
いつも目で追っているのはカタチ。

お洋服を買うときも、
決め手になるのはカタチ。

街へ出て、ショーウィンドーを見ていても
気になるのはカバンやアクセサリーじゃなくて
そのショーウィンドーの中の壁紙やモニュメントの
組み合わせのカタチ。

空を見上げて、
凝った街灯なんかを見つければ
それだけでご機嫌。

知らない街でも知ってる街でも、
時間があれば歩き回る。
建物の装飾も面白いし、
おうちの門の取っ手だって
面白いものを見つけたらうれしい。

カフェに入ってメニューを決めたら、
まずはお店の内装をチェック。
モビールや抽象画・・・
やっぱりカタチを探している。

雑誌を開いて、よく見ているのは
お料理やフードスポットのページ。
行くつもりはさらさらないけど、
お料理の盛り付けやスイーツの上の凝った飾りに
「眼福、眼福♪」と喜んでいる。

ごくたまに見るテレビは
フィギュアスケートと新体操。
選手やリボンの動いた軌跡を
ずーっと目で追っている。

本当にこの世界はカタチで溢れていて、
飽きることがありません。

だから私は自分が作品を作る時にも
カタチにこだわるし、
カタチを生み出すことをしているのでしょう。


直線もカッコいいけど、
やっぱり表情豊かで面白いのは曲線。

緩やかな曲線は穏やかさを、
急な曲線は力強さを感じさせる。


連続した曲線。
交差した曲線。

太い曲線。
細い曲線。

曲線が一本あるだけで
何か物語が生まれそうな
そんな想像が楽しい。



そして、平面もいいけど
やっぱり自由度が高くて
面白いのは立体。


そこにある、
という存在感。

どこから見ても
成り立つように。

バランスをとって
カタチにしていく緊張感。

立体は特別な感じがする。



ですから、
その両方が叶う
蜜蝋鋳造技法というのは
私にはうってつけの技法です。

蜜蝋鋳造技法それ自体は
明治時代以前から
鋳金技法の一種として
金属製の置物などを作るのに
使われてきました。


ですが、
アクセサリーに使われるようになったのは
数十年前から。

また、この技法特有のひき目模様や
アクセサリーに使えるような重量に
することが難しいこともあって、
「見たことがない」、
「聞いたことがない」
と言われることが多いです。


私はこのひき目模様が
とても好きです。

このひき目模様があることで
曲線が生き生きとするんです。

命を吹き込まれたかのように。

一つのカタチを作り終わっても、
まだ続きがあるような。

そんな感じがするんです。



初めて個展を開いたときのことです。

東京から愛知県の端にある会場まで
はるばる来てくれた友人がいました。

きてくれただけでも嬉しかったのに、
真剣に作品を見て、
とても彼女に似合うネックレスを一点
買ってくれました。

その後、お礼状を出したとき、
こんなメッセージをくれました。
「あれから、私も好きなことしよう!
って思って、
小さい頃から好きだったことを始めたの。
美名ちゃんの作品にお供してもらってるよ!」

このメッセージをもらったとき、
そんなことが彼女の中で起こっていたなんて・・・
と驚くばかりだったのですが、
このメッセージをもらってからは、
作品を作る時の心構えが変わりました。
「自分を表現する」という自分中心のものから
「これから出会う誰かのために」。


また、こんなこともありました。


個展でネックレスを
お買い上げくださったお客様。

とても気に入ってくださったとのことで
私の作品を身に着けた写真を
SNSのプロフィールに
使ってくださっています。

先日の展示会にも来てくださったのですが、
前回の個展に来てくださったときとは
全く雰囲気が変わっていて
一瞬どなたかわからなかったほど。

おしゃれで華やかな印象になっていました。

「今度はリングにするね。」

それ以外は何もおっしゃいませんでしたが、
私の作品がお役に立てたのでしょう。



他のお客様からも、
「同じものが他にないということ、
蜜蝋を使った珍しいアクセサリーということで、
自慢したいような気分になり、
自信にもつながりました。
このアクセサリーをつけることで、
こだわりを求める私に
変わることができると思います。」


「身に付けると気分がシャンとする。
自然と気合が入る感じ。
自動的にオンモードに入る気がします。
力むことなく背筋をピンと伸ばして
前を見て歩けそう。」


「アクセサリーにまた興味をもった。
それまで自分を飾るってことから
遠ざかっていて・・・
でもブレスレットつけて、
気分があがったよ!」


という嬉しい感想をいただいています。


アクセサリーは
いつも身に着けられるものです。

お気に入りのものを身に着けると、
毎日が楽しくなります。

鏡に映った自分を見て
「今日もイイ感じ♪」と自分に
OKを出せる日が増えれば
おのずと印象も華やかになり、
魅力もステージも格上げされます。


優美な曲線とカタチにこだわる作家が作る、
大人の女性のためにデザインした
世界に一つだけのシルバーアクセサリー。

大人の女性限定。
貴女の魅力を格上げする、
オリジナルのシルバーアクセサリーを
お作りします。
---

いかがでしょう?

受講後の文章のほうが、
この方がどんなことを考えて
どんな思いを持って
蜜蝋鋳造技法というやり方で
シルバーアクセサリーをつくっているのか
伝わると思いませんか?

受講前の文章と
ガラッと変わって、
書いたご本人の思いまで
形として見えますよね。

私がアクセサリーをお願いするとしたら、
断然、後者の文章を書いた方に、です。


私たちが知りたいのは、
説明ではありません。
説得されるための
材料でもありません。


私たちが本当に知りたいのは、

あなたがどんな人なのか、
どんなことを考えていて、
どんな思いでやっていて、
どうしてそれなのか、
どうしてそれでなくてはならないのか、
本当にやっていることは何なのか、

という真摯な思い。


それを3回の講座で
文章にするのが、

【自分自身とつながり、
発信力が変わるストーリー発掘Skype講座】
です。


「これから何かを始めたい」
という人はもちろん、
「もうすでにやっている」
という方にとっても、
今までと違う目を開く機会になります。

なぜなら、
自分でも忘れていたけれど
自分の中に脈々と息づいていた
今の自分のベースを
目の当たりにすることができるから。


【自分自身とつながり、
発信力が変わるストーリー発掘Skype講座】
の詳細は
こちらのページをご覧くださいね!


そして、この素敵な文章を
書いてくださったのは
佐橋美名さん

美名さんが書いてくださった
講座の感想はこちらから
ストーリーが完成するまでに
実はもう1回
文章を書いていただいているのですが、
それも読めますので、ぜひにー。

美名さんのブログには
曲線の美しいアクセサリーが
たくさん掲載されていますので、
要チェックですよ!



2016/01/04

優雅なんかじゃない

昨年12月の半ばにですね、
ある方に

「工藤さんって、すごく丁寧に暮らしてて、
オーガニックなものを使って料理して、
洗濯物とかもちゃんと全部アイロンかけて、
家にはほこりひとつなくて、
おこづかい稼ぐ程度に仕事して、
ものすごく余裕ありそうなイメージ」

と言われまして。


はあーーー?
あのー、何をおっしゃいますかアナタ、
って感じだったんですが、

そこにいた他の3人にも
そろいもそろって
「そうそう、そういう感じするー」
と言われまして。

もう、なんなんでしょうね、
この実物とイメージとのギャップ。

*

小さいときに
スイミングスクールに通っていたことがあります。

何度も書いている通り、
私は極度の運動音痴。
アメトーークの
「運動神経悪い芸人」のこと、
ちっとも笑えません。


スクールに放り込まれただけあって
水泳だけは人並みにできますが、
そこは生来の運動神経の悪さ、
泳ぐときは一生懸命。


そのときも、
ものすごく必死だったんです。

タイムを計るって言われて、
遅ければ怒られるのがわかっていて、
真剣に泳がないはずはないのに、
コーチに大声で


「優雅に泳ぐなーーーー!」


と怒鳴られました。



こちとら必死ですよ。
本気で泳いでますよ。
優雅に泳ぐなんて、
考える余裕もありませんよ。


でも、人からはそう見られる。
人にはそう見えちゃうんだ。


ものすごく理不尽な思いを抱えたのを、
今でも覚えています。

*

「ものすごく余裕ある」
わけがないし、
優雅なわけでもありません。

「なんでも器用にこなすよね」
とか
「苦労してなさそう」
って
言ってもらえるのはとても嬉しいけれど、
それは現実の私とはかけ離れてる。

タイムを計るって言われたときみたいに、
いつもいつも、必死です。


たしかに、そういう部分を
なるべく出さないようにしていたのは
事実です。

でも、それはもうやめるー!


優雅なんかじゃない。

誰よりも必死で、
誰よりもカッコ悪くて、
誰よりも泥臭いけど、

私、一生懸命です。
応援してください。

これからは、
そういう部分も
いろいろ書いていっちゃうもんね!

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2016/01/03

責任を持って、主役になる

新年あけましておめでとうございます。

山形は久しぶりに
雪のない、
穏やかなお正月を迎えました。

元日は
朝5:30から福袋を買うために並び(!)、
そのまま初詣へ。
おみくじは大吉でした!
(あ、福袋とは言っても、
買ったのは地元のプロバスケチームの
パスラボ山形ワイヴァンズの
割引ハーフシーズンチケットですが・笑)


今年の目標は、ズバリ
「責任を持って、主役になる」こと。


昨年、ひつきさん
「周りで起きているゲームに
参加していない感じ」
と言われ、
あまりに的を射ているために
ぐうの音も出なかったことがあります。


小さいころから
他の人になじみきれない感じがしていて、
それをどこかで諦めていたけれど、
私こそ、
ゲームに参加しようとせずに
遠ざけていたんですね。

ここ数年で
それもだいぶ解消されてきたと
思っていたけれど、
それでもまだまだだということなら、
もうこうやって宣言するしかありません。


責任を持って
自分の人生に取り組んで、
自分の人生の主役になります。


「この一句を常に心に刻み、声に出そうではないか。『私は人間である。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない』と」。(梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』角川文庫、p84より)


今年もどうぞよろしくお願いいたします!


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